弊社が運営しているバズ部はもちろんのこと、クライアント様のサイトでもWordPressを使っており、全てのサイトがSEOだけで何万、何十万のPVを集めることに成功している。
その要因の一つが、WordPress の投稿方法に細部まで徹底的にこだわっているからだ。ここでは、簡単にWordPressに投稿するだけでなく、集客を最大化するための方法を紹介していく。
実際に弊社も WordPress に記事を投稿する時に守っている。ぜひ、あなたもこの通りに実践してみて欲しい。
それでは順番に投稿方法を見ていこう。
記事の投稿を始める前に最低限All in One SEO Pack の設定・ TinyMCE Advanced の設定・WordPress のパーマリンクの設定を完了していることが必須だ。
1. WordPressの管理画面にログイン
まずは、WordPressの管理画面にログインしよう。
画面左側の「投稿→新規追加」をクリックしよう。
すると、記事投稿画面が表示される。
それでは順番に説明をしていく。
2. 記事にタイトルを入力する
赤枠の部分に記事のタイトルを入力しよう。
記事のタイトルは、SEO や ソーシャルメディアからの集客を考える上で重要だ。なぜなら、タイトル次第で、SEO での上位表示率やソーシャルメディアでシェアが広がる確率が大きく変わるからだ。
そのため、タイトルを考える時は必ず、以下の3点を守って欲しい。
・記事の内容が正確に伝わること
・適切なSEOキーワードを含めること
・全角32文字以内にすること
一つひとつ詳しく解説していこう。
2-1. 記事の内容が正確に伝わること
例えば、このページの趣旨は、あなたに WordPress の投稿方法を伝えることだ。
しかし、単に、「WordPressの投稿方法」というタイトルにしただけでは、この記事の内容が検索ユーザーに正確に伝わるとは言い難い。なぜなら、このページでお伝えしたいことは、単純な投稿方法だけでなく、SEO効果を最大化させることが目的だからだ。
その為、集客を上げられることも伝えてあげよう。
ここで知っておいて頂きたいのは、そもそも良質なコンテンツを作らなければ魅力的なタイトルにはならないということだ。逆に、中身が素晴らしいコンテンツであれば、その内容が正確に伝わる文言を考えるだけで、結果的に魅力的なタイトルになる。
私は最初に仮タイトルをつけておいて、記事を完成させてからタイトルの文言を吟味するようにしている。
魅力的なタイトルをつけたい方は『バカ売れキャッチコピーをサクサク作れるプロ直伝の4つのテクニック』が役に立つはずだ。確認してみてほしい。
2-2. 適切なSEOキーワードを含めること
タイトルにSEOキーワードを含めるか含めないかでアクセス数は大きく変わる。
例えば、このページは、WordPress での記事の書き方をご紹介している。従って、そのままSEOキーワードを考えずに、タイトルを決めていたとしたら「WordPress 記事 書き方」を含めたタイトルになっていただろう。
しかし、Google のキーワードツールを使って調べてみると、「WordPress 記事 書き方」というキーワードでは月間で10回以下しか検索されていない。一方、「WordPress 投稿」だと平均して月間320回検索されている。
つまり、後者のキーワードを含めた方が、検索エンジンからアクセスを獲得しやすい。このように、タイトルに適切なSEOキーワードを含めるかどうかで将来的に獲得できるアクセス数は大きく変わるので、入念に設定しよう。
2-3. 全角32文字以内にすること
最後に、タイトルは32文字以内に収めるように徹底しよう。理由は単純で、Googleの検索結果に表示されるタイトルの文字数が32文字までだからだ。
3. パーマリンクの入力
タイトルを入力すると、記事のパーマリンク(URL)を編集できるようになる。デフォルトではタイトルに入力した文言が自動的にパーマリンクとして表示されるが、そのままだとSEO効果を上げることができないので必ず編集しておこう。
パーマリンクを設定するには、赤枠で囲んだ「編集」をクリックする。
クリックすると入力欄が開き、任意のパーマリンクを設定できるようになる。
入力したら「OK」をクリックしよう。
パーマリンクを設定する時は、記事のキーワードを英訳に変えて入力しよう。
なぜなら、日本語ではソースが長くなってしまうからだ。
英語に訳すときはグーグル翻訳を使って日本語を英語に変換すると良い。
例えば、「SEOを最大化させるためのWordPressの投稿方法」というタイトルで狙うキーワードが「WordPress 投稿方法」の場合
変更前のパーマリンク
SEOを最大化させるためのWordPressの投稿方法
変更後のパーマリンク
how-to-post-wordpress
上記のように狙うキーワードの「WordPress 投稿」を英語に変更する。
※パーマリンクはアンダースコア(_)ではなくハイフン(-)を使う
→Googleが推奨しているためハイフンを使おう。
4. 本文の作成
次に、コンテンツの根幹となる本文の作成だ。
記事を書く際にはビジュアルエディタとテキストエディタが選択できるがビジュアルエディタをクリックしてビジュアルエディタで書こう。テキストエディタはHTMLを書く際に使うので初心者の方は特に気にしないでビジュアルエディタに書くことを覚えておこう。
ビジュアルエディタを選択したら、赤枠に本文を書いていこう。
4-1. 見出しの設定
見出しは、見出しに設定したい文字を選択して、「段落」をクリックすると設定ができる。
見出しは文章に階層構造を持たせるために使う。
見出しタグを適切に使うと、検索エンジンがそのページの内容を理解するのに役立つ。また、見出しタグで囲まれたテキストは、普通のテキストよりも大きく表示されるので、視覚的にも、そのページ内の重要なポイントがどこに書かれているのかが分かりやすくなる。
バズ部でいうと下図の赤枠とオレンジ枠が見出しタグを使っている。
赤枠は見出し2(h2)を使い、オレンジの枠は見出し3(h3)を使っている。
今、あなたが読んでいるこのページも、見出しを設定しているテキストは、通常のテキストよりも大きく表示されており、さらに見出しがあることによって文章構造が明確になっていることが分かるだろう。
見出しタグを使う際のルールは2つある。
・見出し2 (h2) から使うこと
→前者に関してだが、見出し1(h1) は記事タイトルに使われている。通常、見出し1は一つのページに一つが望ましい。そこで本文中では、見出し2(h2)から使うようにしよう。
・見出しタグの順番に気をつけること
→見出し2を設定して次に見出し3というように順序が逆にならないようにしよう。
もし、見出し2の後に見出し4が来て、次に見出し3が、、、というように見出しタグの順序が滅茶苦茶になっていると、Googleのクロウラーやランキングエンジンがコンテンツの内容を判断する時に迷ってしまいSEOで悪影響になってしまう。
4-2. テキストの編集
テキストを太字にしたり色をつけたりするための編集方法は変更したい文字を選択してボタンを押せば変更が可能だ。
実際にやってみるとこのような感じだ。
変更前
変更後
他にも詳しいテキストの編集方法が知りたい人は『TinyMCE Advanced の設定方法と使い方』を参考にしてほしい。
4-3. 改行のやり方
まずは、一般的な改行と段落の違いを確認しておこう。
改行:文章を区切って行を変えること
段落:長い文章の中の1つの主題をもって区切った部分
入力のやり方としては、
「Shift + Enter」を押した場合は改行。
「Enter」を押した場合が段落である。
実際に見てみよう。
改行と段落で行間の空白が違っているのが分かるだろう。
4-4. 画像の挿入方法
画像の挿入は、「メディアを追加」をクリックしよう。
するとこちらの画面に移行するので画像を選択後に必要事項を入力して「投稿に挿入」をクリック。
ALTタグを設定しよう!
ALT タグとは画像に設定できるタグの一つだ。
検索エンジンは、通常、記事内に挿入されている画像の内容までは理解することはできない。しかし、ALTタグを設定することによって、その画像がどういう画像なのかを伝えることができる。
つまり検索エンジンは、そのコンテンツ内のテキスト情報だけでなく、画像も含めて、そのページ全体をより正確に評価できるようになるのだ。
「代替テキスト」の部分が ALT タグに相当する。画像の内容を表す説明文を簡潔に入力しておこう。
詳しい画像の設定方法や動画をアップロードする方法はこちらを参考にしてほしい。
『わかりやすく解説! WordPressの記事に画像を挿入する方法』
『初心者でも簡単!WordPressに動画をアップロードする方法』
4-5. リンクの貼り方
別の記事を紹介したり、参考元を掲載する際にテキストにリンクを貼ることが出てくると思う。
下記のようにテキストにリンクをはる方法を紹介していく。
「たった1記事で8万人に読まれる文章を書けるようになるライティング術」
まずは、リンクを挿入したいテキストを選択しリンクボタンを押す。
すると、新しい表示が出てくるので歯車のボタンをクリックする。
リンクの挿入/編集の画面に切り替わるので、挿入したいリンクを入れて、リンクを新しいタブで開くにチェックを入れよう。
「リンクを新しいタブで開く」にチェックを入れると今のページとは別のタブで開いてくれる為、現在のページがリンク先のページに変わることがないので、ユーザーが再度ページに戻るときに戻りやすくなる。
4-6. 表の挿入
テーブルをクリックして入れたい表の列と行を選択しよう。
任意の列と行を選択すると表が挿入される。
4-7. モアタグを使う
モアタグを挿入することで、トップページで表示するコンテンツを区切り、「続きを読む」という文言で記事へのリンクを設定することができる。
これがないと、ブログのトップページにそれぞれの記事が全文表示されてしまい、ユーザーにとっては、サイト内で読みたい記事を探すのが非常に不便になってしまう。
モアタグは、ユーザービリティー向上のために行おう。
モアタグの挿入方法は簡単だ。区切りたい場所を選択し赤枠のボタンをクリックしよう。
赤い点線で囲っている部分にモアタグが挿入されている。
5. メタタグの設定
All in One SEO Pack をインストールしていると、下図のように、投稿画面の一番下にメタタグを設定するメニューが追加される。
タイトルと説明の部分を入力しよう。
タイトル:タイトルには記事のタイトルと同じものを入れよう。
説明:説明にはメタディスクリプションで表示させたい内容を入力しよう。
メタディスクリプションとは、コンテンツの概要を表すテキスト情報になる。
以下の図の赤枠部分がメタディススクリプションで設定した文言が表示される場所だ。
また、WordPressのテーマ「Xeory」を使うと簡単にメタタグ設定することが可能だ。
「Xeory」を使った場合は以下のように表示される。
6. カテゴリーの設定
次に、カテゴリーの設定を行おう。チェックボックスにチェックを入れるだけなので簡単だ。
これはついつい忘れがちになってしまうので確認する癖をつけておこう。また、「+ 新規カテゴリーを追加」をクリックすると、ここで新しいカテゴリーを作成することもできる。
カテゴリーの効果的な設定方法
カテゴリーもSEOキーワードを意識して設定することによって、サイト全体のSEO効果を大きく高めることができる。詳しくは『WordPressのカテゴリーの設定方法から編集まで徹底解説』を確認しよう。
7. アイキャッチ画像の設定
アイキャッチ画像はこの記事でいうと下図の赤枠の部分になる。
ユーザーの目を引きつける為にも設定しよう。
管理画面での設定方法は管理画面の下の方にいき「アイキッチ画像を設定」をクリックしてアイキャッチ画像を設定しよう。
8. 記事の公開
全ての設定を終えて、右上の「公開」ボタンをクリックしたら記事を投稿することができる。
実際に記事を公開する前に、「下書きとして保存」→「プレビュー」を押して、記事の表示を確認しておこう。もちろん、下書き保存とプレビューの確認は、記事作成途中のどの段階でも行える。
記事の自動予約投稿
WordPressには最初から記事を自動投稿する機能がついている。方法は『WordPress で自動投稿(予約投稿)を設定する方法』で確認しよう
まとめ
WordPress の投稿は、意外に設定することが多くて面倒に感じる方もいるかもしれない。
しかし、一つひとつをどれだけしっかりと設定できるかによって SEO からの集客効果は天と地ほど変わってくるので、ぜひ、ここに書いている通りに綿密に設定する癖をつけてほしい。
最後にもう一度、投稿までの大きな流れを確認しよう。
1. WordPressの管理画面にログイン
2. 記事にタイトルを入力する
3. パーマリンクの入力
4. 本文の作成
5. メタタグの設定
6. カテゴリーの設定
7. アイキャッチ画像の設定
8. 記事の公開
順番通りに設定すれば簡単に投稿することが可能だ。
投稿時に設定をしっかりと行うことで、今後の結果も大きく変わってくるはずだ。
大変ためになりました。活用させていただきます。
ところで、All in One SEO Packの解説部分で、「記事のタイトルと同一がSEOにしておこう。」というのはどういう意味なのでしょうか・・・。
こんどうさん
記事をご覧頂きありがとうございます。
ご指摘頂いた箇所に関しては。誤植でした。「記事のタイトルと同一にしておこう」に修正しておきました。
こんにちは。
パーマリンクの設定の部分で、
「 /%postname%」と記述しよう。
と書いてありますが、
2012年11月2日の記事では、
/%postname%-%post_id%.html
と記載しよう。下記の画像を参考にして欲しい。
と書いてあります。
どちらがおすすめですか?
よろしくお願いします。
鈴木さん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
パーマリンクの設定についてですが
クライアント様のサイトを参考に、最近のSEO効果を見ていると、 /%postname% の方が良いです。
ただ、/%postname% だけではカノニカルの面で運用が難しくなることがあるので注意してください。
初めまして。ホームページ制作&フォトスタジオを経営しています。
WPでずっとサイトを作ってきました。最初の頃はSEOのプラグイン設定とキィワードを入れて上位に上がったり(1〜5位くらい)していたのですが、今は全く上がってきません。特にこの3月から新規サイトをSEOプラグインで設定しても全然クローラーロボットが拾ってくれない感じです。新規サイトの
http://nagamine-kaikei.com
や、当店のサイトの
http://e-agency.info
は全然上がってきません。
一番最初に作った
http://c2.dip.jp
だけがかろうじて2ページ目に上がる感じです。
nagamine-kaikei.comは被リンクもいくつかあるのに
グーグルウェブマスターツールやチェキSEOで
ゼロになっています。なぜだか教えて頂けるとありがたいのですが・・
お忙しい所すみませんが、宜しくお願いします。
クローラーの巡回の点から言えば、被リンクも重要な要素の一つです。なぜなら、クローラーは外部からのリンクやサイト内部のリンクをたどって訪れるからです。従ってクローラーが足りていないならば、やるべきことはクロール最適化になります。クロール最適化は大きく分けて、SEO内部対策と良質なコンテンツの作成に分かれます。前者は、クローラーが巡回しやすいサイトにすることによって、サイト内のより多くの重要なページをインデックスさせるものです。後者は、ナチュラルな被リンクが多くつくような圧倒的に良質なコンテンツを作ることです。
「SEO内部対策でやるべき20の事」と「コンテンツSEOの効果と手順」を参考にして頂ければと思います。
WordPressを専門にホームページ作成している内田と申します。
久々のバズ部さんのブログ更新に感謝しています。
私がWordPressを使用したのも、バズ部さんのブログを見てからといっても過言ではありません。
今は、HTML形式でデザインしているのではなく、WordPressにて作成して顧客に納品しています。
その方が、その後のメンテナンスなどが簡単で喜ばれています。ありがとうございました!
喜んで頂けて何よりです。今後とも、そう言って頂けるように、コンテンツの質をより高めるため精進させて頂きます!
SEOのMain Settingsで既に公開している記事のTitleやDescriptionを変更した場合、WEB上で反映するのでしょうか?
変更後に、クローラーが巡回してきて再度インデックスされ次第、反映されます。反映までにかかる時間に関しては、現在のサイトにどれぐらい頻繁にクローラーが巡回してくるかによって変わります。
こういう記事を書いてくれて、どうもありがとう。
初めまして。いつも有益な情報を公開して下さり有難うございます。
「4−2−1.見出しタグを正しく使うこと」でつまづいております。
私のサイトにはそもそも見出しタグを設定する「段落」というものがありませんでした。
現在使用しているのはTwenty Fifteenです。
ない場合はプラグインを使用したらよいのでしょうか?
ご指摘のほどよろしくお願いいたします。
記事をしっかりお読みいただけますと解決します。
もしWordPressを最近使い始めたのであれば『初めてのWordPressで集客できるブログを作るまでの使い方まとめ』を順番にお読みいただき、実践していただくことをお勧めします。
ワードプレス使い方について丁寧にご説明下さりありがとうございます。
とても心強いです。
4-2-2のモアタグの設定で、設定個所を間違えてしましました。
モアタグの解除はどのようにしたら良いのでしょうか。
もう一度やり直したいと思います。
よろしくお願いいたします。
cocoさん、コメントありがとうございます。
モアタグの解除はキーボードの「delete」キーで削除できます。
よろしくお願いします。
はじめまして。バズ部さんのブログには、大変有用な記事があり、とても助かっております。
さて、キーワードの設定について、質問させていただきます。
>「Keywords 」には、そのコンテンツで攻略したいキーワードを入力しよう。1記事一キーワードが原則だ。
一キーワードとなると、複合キーワードの場合はどうしたらよろしいのでしょうか?
例えば、「SEO 対策」と複合機ワードの場合は、
SEO,対策
と、カンマで区切るのでしょうか?
しかし、これでは1記事1キーワードになりませんので、
SEO 対策
と、全角や半角のスペースで区切るのでしょうか?
それとも、SEOはトップページやカテゴリーベージで、使っているので、
対策
とだけ、設定すればよろしいのでしょうか?
お忙しい中、恐縮ですが、教えていただけると幸甚です。
コメントいただきありがとうございます。
お考えの通り、1記事1キーワードの原則は「カンマ」ではなく「スペース」で区切ります。
カンマで区切ると2キーワードになってしまうためです。
そのため、ご質問の意図を察するに、この場合は「SEO 対策」と記述します。
トップページやカテゴリページで「SEO」と記述しているから、このページは「対策」と記述するというようなことは
ありません。トップページやカテゴリページも同じ1記事と考えて、それぞれにキーワードを対応させております。
(実際、弊社の場合は「SEO対策」とスペースを使わず一語にしておりますが、これは一般的にSEO対策が複合ワードというよりは
一つの言葉という認識をしている方が多いためです。)