nofollow はリンクの設定の時に比較的使う機会が多いタグだ。
しかし、SEOを始めたばかりの方は、その役割も使い方もよく分からないと思う。
そこで、このページでは nofollowの役割と効果的な使い方、そして使用する際の注意点をまとめている。
ぜひ参考にして欲しい。
1. nofollow とは
nofollow は、メタタグの一種で、「このページにある全てのリンクをたどらない」または、「ある一つのリンクをたどらない」ようにクローラーに指示するときに使う。これを使うことで、リンク先のサイトに SEO 効果が移らないようになる。
2.nofollow の効果的な使い方
nofollow はどのような場合に使うのだろうか? 答えは以下の3つに該当する場合だ。
- 信頼できないコンテンツにリンクする場合
- 有料リンクの場合
- クロール最適化をして重要なページの評価を上げたい場合
ひとつずつ説明する。
2−1.信頼できないコンテンツにリンクする場合
リンク先のコンテンツの内容を保証できない場合、 nofollow を使うことで、リンク先ページにSEO効果を渡さないようにすることができる。
例えば、ブログ等のコメント欄には下図のように、通常、サイトURLの入力欄がある。
こうしたコメント欄は、自分のサイト(※多くの場合低品質なサイト)へのリンクを獲得するためだけに、自動ツールによってコメントやサイトURLを入力するコメントスパムの対象になる。
この場合、あなたではリンク先のコンテンツを保証できない。つまり、コメント欄には nofollow を設定しておくべきだということだ。
2−2.有料リンクの場合
Google は、SEO効果を受け渡すリンクの売買を禁止している。売買にはお金だけではなく、物品と引き換えにリンクを貼ってもらうことも含まれる。具体的には、以下のようなものだ。
- 業者に対価を払って行う自作自演の被リンク
- 対価と引き換えに自サイトへのリンクを含む記事を書いてもらうこと
- サイト内でのテキスト広告
- プレスリリースにより獲得するリンク
参照:リンクプログラム
など、このような方法でリンクを獲得しようとする場合、それらのリンク全てに nofollow がつけてもらうようにしなければ、高確率でペナルティを受ける。
あなたが、お金を払って自分のサイトにリンクを受ける場合、お金を受け取って相手のサイトにリンクを貼る場合のどちらでも、必ず nofollow を設定するようにしよう。
ナチュラルリンク以外に、SEO効果を高めるリンクを獲得する方法はない。お金を払って被リンクを獲得しても、Googleは確実に見破る。そのような小細工に時間やお金を使うのはもうやめよう。
2−3.クロール最適化をして重要なページの評価を上げたい場合
リンクを nofollow にすると、クローラーは、そのリンク先のページへ巡回しなくなる。これを利用すると、サイト内のクロール効率を最適化することができる。
例えば、会員サイトのログイン以降のページや、ECサイトのショッピングカート以降のページは、そもそもクロールさせる必要がない。なぜなら、そうしたページが、例え検索エンジンに上位表示されたところで、検索ユーザーの役には立たないからだ。
そうしたページに対してクローラーの訪問を制御することで、上位表示されるべき、より重要なページへのクロール頻度を増やすことができる。クロール頻度が増えると、ページの情報がより正確にインデックスされるようになるので、ランキングにも好影響を及ぼす。
3.nofollowの設定方法
3−1.リンクに nofollow を設定する方法
一つひとつのリンクに設定する場合は、リンクタグに、nofollow 属性を追加すれば良い。
これだけで、クローラーはリンク先をたどらなくなるし、ページのSEO効果が送られることもなくなる。
3−2.ページ全体に nofollow を設定する方法
ページ全体に nofollow を設定するには、以下のタグを head セクションに追加すれば良い。
これで、そのページからのリンク全部に nofollow がつくようになる。
WordPressを使っている場合は、” All in One SEO Pack ” を入れることで簡単に設定できる。インストールしたら投稿画面に以下のようなメニューが出るようになる。
” Robots Meta NOFOLLOW ” にチェックを入れてから更新しよう。
4.有料リンクに注意!
nofollow を効果的に利用することで、サイト内をクロール最適化することができる。このクロール最適化が nofollow の最も有効な使い方だ。
また、ページ内で触れた有料リンクの件に関して、今まで知らなかった方は多いことだろう。プレスリリースなどで、自社サイトに被リンクがつけられる際は、そのリンクに必ず nofollow を入れてもらえるかどうかを確認しておこう。
また、リンクを得る目的で、金銭や物品での対価が発生するような何かを行っているなら、今すぐにやめておこう。
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