meta description (メタディスクリプション)タグとはSEO内部対策の一つで、あなたのページが上位表示された時のクリック率を高めるために設定するものだ。
SEOの勉強を始めたばかりの方には、なんとなく難しく感じるものかもしれない。しかし、実際は拍子抜けするぐらい簡単なものだ。
そこで、ここでは meta description タグに関して知っておくべきことを全て解説する。
具体的には以下の通りだ。
- meta description タグの概要と役割
- meta description タグの設定方法(HTMLとWordPress)
- meta description を設定する際の4つの注意点
- クリック率を上げるための2つの設定テクニック
ぜひ参考にして欲しい。
1. meta description タグの概要と役割
meta description タグとはSEOに使用する技術の一つで、ここに設定したテキストは下図のように検索結果ページに反映させることができる。
ちなみに赤枠で囲んだ箇所のことをスニペットと言う。
ご覧のように meta description タグには、
- 検索ユーザーに、それぞれのページのコンテンツの概要を伝える。
- 検索エンジンに、それぞれのページのコンテンツの概要を伝える。
という役割がある。
meta description タグ自体には検索エンジンのランキング決定に影響を及ぼすことはないと言われているが、適切な meta description タグを設定されていると、検索結果画面であなたのサイトが表示された時のクリック率を高めることができる。
弊社の計測では、実際にmeta description タグをしっかりと設定するかどうかで 1 ~ 2% ほどクリック率の変化が認められる。
「たったそれだけ?」と思われるかもしれないが、サイト内のページ数が増えてあらゆるキーワードで上位表示されるようになった時に無視できない違いが生まれる。
そのため面倒だと思わずに、しっかりと一つ一つのページに固有の meta description を設定する癖を付けておこう。
2. meta description タグの設定方法
meta description タグの設定方法は非常に簡単だ。
ここでは、
- HTMLで設定する場合
- WordPressで設定する場合
の2つの方法をご紹介する。
とは言っても、HTMLを直で編集して設定することはほぼないので、HTMLでの設定方法はとりあえず知識として持っておく程度で良いだろう。
2.1. HTMLで設定する場合
meta description タグは、HTML上では以下のように記述する。
1 | <meta name="description" content="初心者の方でもWordPressをインストールしてSEOにもソーシャルメディアにも強く抜群の集客力を持つブログを作るために必要な使い方や設定を全てご紹介しています。"> |
少し画像が小さいので見にくくて申し訳ないが、このタグを下の図のように<head>タグ内の各要素と同じように入れ込めば良い。
続いて、WordPressでの設定方法をご紹介する。
2.2. WordPressで設定する場合
WordPressの場合は、All in one SEO Pack というプラグインを使うことで、記事や固定ページの投稿画面でmeta descriptionタグを設定できるようになるので簡単だ。
赤枠で囲った部分に、meta description に設定したいテキストを入力すれば良い。
2.3. meta descriptionタグを設定する際の4つの注意点
meta descriptionを設定する際には、最低限以下の4つのポイントを抑えておこう。この4つだけ覚えておけばGoogleのガイドラインに沿ったものになる。
- 文字数は120文字以内にすること
- 各ページに固有のdescriptionを設定すること
- 「これはWordPressについてのページです」のように非具体的なものは避けること
- キーワードだけで埋め尽くされたものにしないこと
時に、ページの内容を全て meta description に設定してしまう方もいるが、それは完全に文字数オーバーだし非具体的だ。
また、各ページに固有のdescriptionを設定することも重要だが、大規模なECサイトなどの場合は、いちいち手作業で設定することが非現実的な場合がある。その場合は、各ページのコンテンツに沿うように meta description が自動生成されるようなプログラムを用意しておくと良いだろう。
いずれにせよ通常のサイトやブログの場合は、手作業で設定することをお勧めする。
また昔は、meta descriptionに、そのページの内容と関係のないものも含めて、とにかくキーワードを詰め込むという人間もいた。それは、ここまでの説明で逆効果だということは分かるだろう。
3. 理想的なmeta descriptionの設定テクニック2つ
それでは最後に、検索結果画面でのクリック率を上げるためのmeta descriptionの2つの設定テクニックをご紹介する。
このたった2つのテクニックを守るだけで、慣れない方でも、クリック率の上がる meta description を書けるようになるはずなので、ぜひ実践して欲しい。
3.1. ページの内容を具体的に説明する
meta description タグの鉄則は、ページの内容をより具体的に説明するテキストを設定することだ。
『タイトルタグのSEO効果と読まれるタイトルの書き方』現在のGoogleでは、検索結果画面で最も目立つタイトルは32文字前後までしか表示されない。
当然32文字では、そのページの内容をすべて表現するには不十分だ。
そこで、meta description タグにはタイトルだけでは説明しきれなかった、そのページの内容を詳細に伝える文言を設定するようにしよう。
例えばこのページのタイトルは『meta description(メタディスクリプション)タグの役割と最適化方法』だが、これだけではページの内容を全て表現しきれているとはいえない。そこで、このページではタイトルを補足してさらにページの内容を具体的に表すために以下のテキストをmeta dscriptionに設定している。
1 | <meta name="description" content="meta descriptionタグの役割、効果、そして設定する際の4つの注意点を解説しています。また検索結果画面であなたのページがクリックされる確率を上げるための簡単なテクニックを紹介しています。"> |
3.2. meta description にキーワードを含める
まず、meta description にはそのページで対策予定のキーワードを必ず含めるようにしよう。なぜなら、キーワードに対応した文言が太字で表示されるようになるからだ。
下図のように、「SEO」と検索された場合、その文言に対応した箇所が太字で表示されていることが確認できる。
このようにキーワードが入っているだけでほんの少しだが、検索結果上であなたのサイトを目立たせることができる。
しかし、ページの内容とは関係のないキーワードまで過剰に詰め込むような行為は確実に逆効果になることを覚えておこう。あくまでも、そのSEOコンテンツを作る際に設定したキーワードのみを含めるのみに留めよう。
4. まとめ
ここまでお話ししたように、meta description そのものには検索順位を上昇させる効果は認められていない。
しかし、あなたのページが上位表示された場合のクリック率には大いに影響がある。全てを完璧に設定するのは時に億劫に感じるが、一つ一つ徹底するかどうかで最終的に獲得できるアクセス数は大きく変わってくる。
ぜひ、面倒だと思わずに meta descriptionの設定にも本気で取り組んでほしい。