基本文章術!説得力が一瞬で10倍になる誰にでもできる文章の書き方

突然だが、あなたは「文章が読みにくくて分かりにくい」「企画書の意図がつかめない。」「文章に説得力がないと。」と悩んでいないだろうか?

実は、文章を書き始めた時の私がそうで、書けども書けども平均以下の評価しかされていなかった。

本日は、そんな私が文章力を上げるために練習した、「説得力が10倍上がる文章の書き方」をご紹介する。

これができれば、プレゼンテーション資料や、企画書の作成にも役立つし、セールスレターなどのコピーライティングの説得力を高めるためにも使える。

それでは、早速見て行こう。

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説得力を増すピラミッド型の文章構造

説得力の高い文章は、以下のように、「主題」「理由」「論証」「結論」の4つのパーツで成り立っている。そして、これらの4つのパーツは下記のようなピラミッド構造になっている。

そして、文章を書く前に、それぞれのパーツを準備しておくと、自然と説得力の高い文章を書き上げることができる。それでは実際に例を交えながら一つ一つのステップを実践してみよう。

1.主題を明確に

文章を書き始める前に、「主題」を明確にしておこう。

主題とは、あなたが読者に伝えたい主張や、解明すべき命題、証明したい事実のことだ。多くの人が文章を書くときに、すぐに筆が止まってしまう最大の原因は、「何を伝えたいのかが明確になっていない」からだ。

例えば、「聴き流しの英語学習に効果はない」や、「Facebookページのファン増加サービスはお金のムダ」など。こうして主題が決まったら、今度はあなたの主張をサポートする理由を書き出そう。

2.主題をサポートする理由を

あなたの主張を納得してもらうには、もちろん理由が必要だ。

理由を言うことの重要性を示すアメリカの大学が行った次の実験をご存知だろうか?飛行機のチケットを買う行列に並んでいて、30分以内に出発時刻が迫っているという状況を仮定して行われた実験だ。

この時、ただ、「列を譲って頂けませんか?」と言った場合と、「私の飛行機は30分後に出発してしまいます。その飛行機に乗り遅れてしまうと大事なミーティングに遅れてしまいます。失礼ですが、私に席を譲って頂けませんか?」と言った場合とでは、列を譲ってくれる確率が3倍も違った。

もちろん文章でも理由を示すことによって、説得力は飛躍的に高まる。例えば、「Facebookページのファン増加サービスはお金のムダ」の理由として、

  • ①外国人のファンばかり増やされる。
  • ②そこからコミュニケーションは生まれない。
  • ③継続して良質なコンテンツを届けなければ、すぐに離れてしまう。

などが上げられる。

今すぐ、あなたの主張をサポートする理由を書き出そう。

更に説得力を増すコツ! 「初頭効果と親近効果」

理由を提示する順番にも注意を払おう。心理学の世界では、複数のデータを示すとき、最初に示したデータが最も強く影響することを初頭効果(アンチクライマックス効果)という。逆に、最後に示したデータが最も強く影響することを親近効果(クライマックス効果)という。

相手の関心が低い場合は、最初に強力なデータを示し、相手の興味を引きつけることが重要。一方、相手の関心が高いときは、関連データを示して証拠を固めながら、最後に強力なデータを示すほうが説得力が上がる。

さて、このように主題をサポートする理由を明確にしたら、今度は、その理由の根拠を示そう。

3.「理由」を証明する根拠を

理由を言っただけでは、読み手は顔に出さずとも「それは本当なの?」と思っている。そこで、上で提示した、それぞれの「理由」を証明するための材料を示す必要がある。

例えば、

Aさんは、「この鳥は空を飛べない。だから、この鳥はペンギンだ。」

Bさんは、「空を飛べない鳥はペンギンだけではない。例えば、キーウィやダチョウも空を飛べない。なので、この鳥がペンギンであるとは断定できない」

と言ったとする。この場合、根拠と一緒に意見を主張しているBさんの方が、確実に多くの同意を得られる。これが、根拠を示すことによって得られる効果だ。

Facebookページのファン増加サービスの場合では、外国人のファンばかり増やされる根拠として、「インドネシアにFacebook広告を打てばファン数が増える」というものがある。そして、アクト・ゼロさんの『Facebookで、とにかくファンを増やしたい時に使える裏技』が資料となる。このように、ただ口で言うより実例を示した方が説得力は倍増する。

従って、文章を書き始める前に「理由」の根拠となる材料を、時間が許す限り集められるだけ集めよう。

4.スムーズな流れで結論に

結論では、次のように、「理由」をもう一度繰り返した後に、「従って○○は〜だ。」という書き方をすれば良い。

例えば、次のように・・・

「Facebookページのファン増加サービスを使うと、まず、インドネシア人のファンばかり増やされます。インドネシア人のファンばかり増やされると当然、コミュニケーションは生まれません。そして、コミュニケーションができないのであれば、どんなコンテンツを提供しても楽しんで貰えません。お金でFacebookページのファンを買ったとしても、費用対効果が非常に悪いのです。従って、Facebookページのファン増加サービスは無意味です。」

さて、この結論で重要なのは「繰り返し」だ。例えば、セールスの世界では、単純接触効果というものがある。

単純接触効果:

何度も見たり、聞いたりすると、次第によい感情が起こるようになってくる。たとえば、よく会う人や、何度も聞いている音楽は、好きになっていく。これは、見たり聞いたりすることで作られる潜在記憶が、印象評価に誤って帰属されるという、知覚的流暢性誤帰属説で説明されている。

これは、文章にも言えることで、あなたの主張を、冒頭と結論で2回繰り返すことによって、文章に一貫性が生まれ、説得力が増すことになる。

5.書き終えたら必ず校正を

以上の「主題」「理由」「論証」「結論」の4つのパーツを集めたら、早速文章を書き始めよう。そして、文章を書き終えたら、必ず校正をしよう。校正の際は最低限、以下の5つをチェックしよう。

  • あなたの主張は明確になっているか?
  • 説得力のある理由を示せているか?
  • 理由を証明する根拠のデータに間違いはないか?
  • 理由を提示する順番は効果的なものになっているか?’初頭効果/親近効果」
  • 結論で、重要な部分を繰り返し伝えているか?

これで、あなたの文章の説得力は、以前の10倍になっているはずだ。


文章力の重要性

今では、インターネットの技術が向上し、画像や動画の見せ方も、かなり自由に編集できるようになった。しかし、だからと言って、文章が軽視されるようになったわけではない。

むしろ、画像の使い方のみにこだわり、文章を練り込んでいないから、見た目だけは良くても、読んでみたら、何のことやら全く分からないという広告を見ることすら少なくない。ここでご紹介した文章術は、全てのライターが最低限抑えておくべきものであり、決して忘れてはいけない基本だ。

この基本を参考に、今一度、あなたの文章を見直してみよう。

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