WordPress と Facebook を効果的に連携させるための3つの方法

作成したコンテンツを多くの人に見てもらうことが、コンテンツマーケティングの重要なポイントだ。Facebook は、あなたのコンテンツをまだ知らない人に届けるために非常に役に立つ。

さらにWordPress は、Facebook をはじめとしたソーシャルメディア関連の設定が簡単に出来るようになっている。そこで、ここではWordPressとFacebookを効果的に連携させるための3つの方法をご紹介する。

  • WordPress と Facebook の連携方法 (OGP の設定方法)
  • 記事を作成する時の Social Meta の設定方法
  • Facebook ページへの投稿方法

3つを行うことで、あなたが作るコンテンツが Facebook でシェアされる可能性を大きく上げることができる。

これら全てを行って、はじめて WordPress と Facebook が連携していると言えるので、しっかりと設定できるようになって欲しい。設定方法はとても簡単なので安心して読み進めよう。

※注1
当記事の内容を実践する前に「Facebook ページ」を用意しておこう。

※注2
当ページの内容を実践して、WordPress と Facebook の連携をしたら、WordPress に Likebox といいね!ボタンを埋め込もう。それぞれの方法は『WordPress に Facebook の Likebox を設置する方法』『WP SocialBookmarking Light の設定方法と使い方』で解説しているので確認しておこう。

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1.WordPressとFacebookの連携(OGPの設定)

WordPress と Facebook を連携させるために、最初にやっておくべきことが OGP の設定だ。

OGP とは、簡単に言うと、あなたの記事が「いいね!」された時に、Facebook のニュースフィードに表示されるタイトル・画像・説明(タイトル下の抜粋文)を、意図して設定できる機能だ。

WordPressとFacebookの連携

OGP を設定していなくても、「いいね!」ボタンは使えるが、その場合は、意図していない画像やタイトル・ディスクリプションが表示される可能性がある。

上の図の例で言えば、WordPress のプラグインに関する記事なので、アイキャッチ画像は、WordPressユーザーの興味を引くようなものにすることが理想的だ。しかし、OGP 設定前の左側のものは、WordPress を連想させない画像が表示されている。

細かい違いだが、コンテンツの拡散効率に影響するのでしっかりと設定しておきたいものだ。

横文字が多くて難しそうに見えるかもしれないが、やることは非常に簡単なので安心して欲しい。

1−1.Facebook ページを WordPress に連携

それでは早速、連携の設定を行っていこう。

まずは Facebook ページ側の設定だ。やることは簡単だ。 Facebook ページを開いて、画面上部の「設定」をクリックしよう。

Facebook ページを WordPress に連携

設定画面に移るので、左メニューの「ページ情報」をクリックして、右側の「ウェブサイト」の項目をクリックしよう。

Facebook ページを WordPress に連携

入力欄が表示されるので、サイトの URL を入力して「変更を保存」をクリックしよう。

Facebook ページを WordPress に連携

これで、Facebook ページから WordPress サイトにリンクが付く。そして、Google も、「この Facebook ページの所有者と、このサイトの所有者は同一人物だ。」ということが分かるようになる。

Facebook ページ側でやっておく設定はこれだけだ。

1−2.WordPress を Facebook に連携

次に、WordPress 側の設定を行おう。

 

All in One SEO Pack をインストールしよう
以降の設定は、WordPress のプラグイン All in One SEO Pack をインストールしていることが前提だ。使い方や全体の設定方法に関しては、『 All in One SEO Pack の設定方法と使い方』を参考にして欲しい。既に、リンク先記事に書いている通りに設定を行っている人は、ここは飛ばしてしまって構わない。

1−2−1.All in One SEO Pack の Social Meta 機能 の有効化

まず、管理画面から「All in One SEO → 機能管理」とクリックして、All in One SEO の ソーシャルメディア機能を有効化(Activate)しておこう。

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ソーシャルメディア機能が有効化されていると、管理画面の All in One SEO メニューの中にソーシャルメディアが追加されるのでクリックして設定画面にアクセスしよう。

All in One SEO Pack の Social Meta 機能 の有効化

この画面でやることは、画像設定とFacebook設定だけだ。

一つずつ説明していこう。

1−2−2.画像設定

画像設定は下図のように設定しよう。

画像設定

念のため、詳細を解説しておく。

  • 「OG:Image ソースを選択」 をアイキャッチ画像に設定すると、Facebook でコンテンツがシェアされた場合、コンテンツ作成時にアイキャッチに設定した画像が Facebook のニュースフィードに表示されるようになる。
  • 「デフォルトの画像幅 / 高さ」 で画像のサイズを設定できる。
  • 「デフォルトのOG:Image 」には、記事ページや固定ページ以外のページがシェアされた時に、ニュースフィードに表示させたい画像を設定しよう。ニュースフィードでは、画像は、横 470px × 縦 394px で表示されるので、縦横の比率を合わせておこう。
  • 「画像にはカスタムフィールドを利用する」 は、WordPress 内にカスタムフィールドを作っている場合に、そのカスタムフィールドにも OGP を反映させたい場合に使うものだ。普通のブログで使うことは滅多にないので、分からなくても気にしないで良い。

1−2−3.Facebook設定

次に、Facebook設定をしよう。下図と同じようにしておけば問題ない。

Facebook設定

確実に設定しておくべき項目は以下の2つだ。

  • 「Facebook 管理者 ID」に、自分の Facebook アカウントの ID を入力すると、誰がそのサイトを運営しているのかを Facebook に知らせることができる。
  • 「Facebook APP ID」に、自分の Facebookページのアカウントの ID を入力をしよう。
  • 「Facebook Publisher の記事を表示」 に、Facebook ページの URL を入力しよう。ここを入力すると、Facebook も Google も、あなたのサイトが、どの Facebook ページと連動しているのかが分かるようになる。

ちなみに、「Facebook App」を取得する方法は図解で後述する。その他の設定は上の通りにしておこう。

特に、「投稿オブジェクト型」は 「記事」 に、「固定ページオブジェクト型」も「記事」 にしておかないと正常に動作しないので注意しよう。

「記事にFacebookの著者を表示」 にチェックを入れると、WordPress のユーザー情報の Facebook の項に入力したアドレスが、記事のソース内に著者情報として表示されるようになる。表示させたい場合はチェックをいれよう。ユーザー情報の編集方法は、『覚えておきたいWordPressのユーザー権限の種類と登録・管理方法』で解説しているの、そちらを参考にして欲しい。

1−2−4.Facebook App IDの取得方法

Facebook App IDを知る方法は簡単だ。まず Graph API Explorer にアクセスしよう。すると下記の画面が表示される。ここをコピーして使用しよう。

Facebook App IDの取得方法

WordPress と Facebook の連携に関する設定は以上だ。


2.記事を作成する時の ソーシャル設定の方法

ここまでの設定を行うと、投稿や固定ページ機能を使って新しいページを作る時に、ニュースフィードに任意の画像・タイトル・説明を表示させるためのソーシャル設定を行うことができる。

ここでは、そのソーシャル設定の方法をご紹介する。まず、投稿画面の一番下に「All in One SEO Pack」というメニューが追加されているはずなので確認してみよう。

記事を作成する時の ソーシャル設定方法

Social Meta の設定を行うには、下図の赤枠で囲っている 「ソーシャル設定」をクリックすれば良い。

ソーシャル設定

入力項目に関して詳しく解説しておこう。

必須項目は以下の3つだ。

  • 「タイトル」には Facebook のニュースフィードに表示させたいタイトルを入力しよう。
  • 「説明」には Facebook のニュースフィードの抜粋に表示したい文言を入力しよう。
  • 「画像」で選択した画像が Facebook のニュースフィードに表示される。何も選択していない場合はアイキャッチ画像が表示される。

それぞれが、下図の画像の赤文字で示した部分に対応している。

ソーシャル設定

その他の設定に関しては、ほとんど使うことはないが念のため解説しておこう。

覚えなくても良いので読み流して頂いても構わない。

  • 「カスタム画像」は、他に表示したい画像をアップロードする時に使う。
  • 「画像の幅 / 高さを指定」は、カスタムイメージのサイズを指定するものだ。
  • 「カスタム動画」は、シェアされた時に表示される画像の部分に動画を埋め込める機能だ。現在は、技術的なスキルがなければ、スムーズに利用することが難しい。今後、簡単に動画を編集するサービスや「カスタム動画」を簡単に設定できるツールが出て来たら使ってみる価値があるかもしれない。今は、こういう機能もあるということを知っておくだけで十分だろう。
  • 「Facebook オブジェクトタイプ」は Article 以外に指定すると OGP が正常に動かなくなる可能性がある。ここを変更することは全くないと言って良いだろう。
  • 「記事のセクション / タグ」は、そのページに、Open Graph meta を追加するためのものだが、これを厳密に設定してもテストをしてみても全く効果がなかったので解説は割愛する。
  • 「Twitter カードタイプ」に関しては、WordPress と Twitter の連携方法の中で詳しく解説しているので、そちらで確認して欲しい。

以上が、ソーシャルメディアの設定方法だ。

ここまでの内容を実践したら、OGP とソーシャルメディアは完璧に設定できるようになっているだろう。

 

WordPress の効果的な投稿方法を確認しておこう
WordPress での記事投稿時には、SEO 効果やソーシャルメディアの拡散効率を高めるためにやっておきたいことが、これ以外にも沢山ある。『集客効果を最大化するWordPressの投稿方法』の中でご説明しているので、実際に記事を投稿する時は、必ず目を通しておこう。


3.記事を更新時に Facebook ページに投稿

新しく良質な記事を作成したら、より多くの人にあなたのコンテンツを見てもらえるように、その都度 Facebook ページに投稿するようにしよう。何も設定していない時よりも Facebook での拡散効率が高くなっているはずだ。

方法は簡単で、Facebook ページの 近況欄に記事のURLを入力するだけで良い。

記事を更新時に Facebook ページに投稿

URL を入力すると下図のように自動的にソーシャルメディアで設定した OGP情報を読み込んで、画像とタイトル、説明を表示してくれる。

記事を更新時に Facebook ページに投稿

「投稿する」をクリックしたら、記事がFacebookページに投稿される。

Facebookページへの投稿の自動化プラグイン
Jet Pack のように、WordPress で記事を公開したと同時に自動でFacebookページへ投稿してくれるプラグインがある。興味があれば導入しても良いだろう。ただし、Facebookページは稀に、投稿時に不具合が起こる場合があるのでバズ部では導入していない。


まとめ

WordPressとFacebookの効果的な連携方法を3つ簡単にまとめておこう。

  • WordPress と Facebook の連携方法 (OGP の設定方法)
  • 記事を作成する時の Social Meta の設定方法
  • Facebook ページへの投稿方法(自動投稿)

WordPress と Facebook の連携方法は以上だが、冒頭でご紹介したWordPress に LikeBox といいね!ボタンの埋め込みも忘れずに行おう。

また、これらの連携の設定をしただけで、シェア数が爆発的に伸びるわけではないということも理解しておこう。あなたの記事が、どれだけ多くの人にシェアされるかの大部分はコンテンツの質に依存する。

誰の役にも立たないコンテンツでは、誰もわざわざシェアしようとはしてくれない。逆に、それを読んだ人の「生活の質が上がるぐらいに徹底的に良質なコンテンツ」を継続して届け続けていれば、あっという間にシェアもFacebookページのファンも拡大していく。

いくら設定だけ完璧にしても、価値あるコンテンツを継続して提供しなければ、何も生まれないことを再度認識しておこう。良質なコンテンツの提供に全力を注いで欲しい。

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